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文理科だより

会議・研修 地域連携型職業探究

 文理科として初の試みである「地域連携型職業探究」を7月9日(木)4校時~7校時の総合的な探究の時間に実施しました。

 棚倉町をはじめとする東白川郡内の職業の現状を把握し、町ならではの取り組みや問題点等を各施設・事業者の担当者の方よりご講話いただきました。進路希望別10分野のグループに分かれて各施設・事業社へ訪問し(または担当の方に来校していただき)、専門的な内容はもちろん、講師の方の熱意や地元のつながりを感じ貴重な経験となりました。協力してくださった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

各分野の様子や生徒の感想について紹介します。

 

◎法学系(石川隆之司法書士事務所)

 

 石川さんは、仕事にもやりがいを感じているとおっしゃっていました。自分も人のために尽くせる人になりたいと思いました。将来法律を人のために使える人になって多くの人の助けになれるようにしたいと思います。(法学系志望2年)

 今回の講義を受けて、法律は空気のような存在だが、いざという時にはたくさんの物事を規制や促進する機能をもっていると改めて感じた。(大学進学希望1年)

 

◎医療・看護系(塙厚生病院)

 

文理科一人一人の感謝の気持ちを込めて医療従事者の皆さんにメッセージ(写真右)を送りました。

 今回話を聞いて専門看護師の資格を取ってよりレベルの高い看護師になりたいと強く思いました。友達や自分を大切にし、相手の気持ちがわかる人になるように頑張ります。命と向き合う仕事なので、つらい時や大変な時があると思いますが、それに負けない強い心と思いやりのある看護師になりたいです。(看護師希望3年)

将来について悩んでいるところでしたが、今回貴重な話を聞くことができ、改めて「看護の道」へ進もうと思うことができました。「看護師としての誇り、命と向き合う仕事の使命」という言葉が心に響きました。地元に戻って、ぜひ職場でお会いしたいと思います。

(看護師希望2年)

 

◎保育系(棚倉幼稚園)

 

 子供と接することは大人と話すより難しいことだと思う。子供の立場になって考えることをしなければならないので先生方はすごいと思った。先生方は子供たちの成長を見るのがとても嬉しいとおっしゃっていたので、親のような気持ちで子供たちを教えているのだと思った。(短大進学希望3年)

 大変なことよりも、子供たちができなかったことができるようになる喜びや感動、そしてその子に合った保育を見つけられたときの達成感の方が大きいという話を聞いて、私も夢に少しでも近づけるように頑張りたいと思いました。(保育士希望1年)

 

◎情報系(データアシスト)

 

 5Gによって自分たちの世界とよりつながったインターネット上の世界で新しい社会を築いていくそうだ。医療や車などそれぞれの職業で、数学やプログラミング他、業務知識が必要である。Society5.0(狩猟→農耕→工業→情報→ に続く第5番目の未来)における棚倉町の取り組みについて知ることができた。(情報系大学進学希望3年)

 今、情報社会はどのような状況なのか、今後地元にどのような形で貢献できるのか、とても考えさせられる時間でした。(情報系専門学校希望2年)

 

◎農学系(JA東西しらかわ)

 JAの方々は、利益のためではなく地域の人々のことを一番に考えて仕事をしていることに感動しました。これから受験を迎え大変な時期になりますが、その壁を乗り越えてその先に待っている農業への道を突き進むために今できることを精一杯頑張りたいと思います。(農学系希望2年)

 

サービス・製造(甘盛堂)

 

 お菓子は、ただ作るだけではなく、衛生面にも気を遣い、毎度同じ味を作ることがどれだけ大変なのかわかりました。人とのつながりの大切さ、仕事のやりがいについても学ぶことができました。ここからが自分のスタート地点だと思っているので、悔いの残らないように積極的に頑張りたいと思います。(就職希望3年)

 

◎司書(棚倉町図書館)

 

 いかに利用者や地域の小中高校生に本を楽しんでもらえるだろうと考えることも司書に必要なことだと感じました。(司書希望1年)

 「他人の人生を経験できる上、その経験が自分の進路にも影響するほど、本は興味深い」という言葉が印象的だった。(大学進学希望3年)

 

◎自衛隊

 

 自衛隊の様子などを実際に写真で拝見しながら仕事内容を詳しくお聞きし、自衛官になりたいという気持ちが高まりました。実際に現場の声を聞くことが初めてだったので、勉強になりました。(自衛隊希望2年)

 

◎警察官(棚倉警察署)

 

 災害が起きた時の対応として質問したところ、関係機関と連携し、起きる前に備え訓練していると聞いた。県警の組織図や各部署の仕事内容などを聞いて、県警の中にも多くの部署があり町と連携して対応されているからこそ、私たちが平穏に生活できるのだと思った。(大学進学希望3年)

 

◎介護・福祉系(社会福祉協議会) 

 

 利用者の方々と関わっていく上で、誠実に接することや相手のことをよく知ることが大切だということを学びました。また、利用者の方が笑顔になってくれること、「ありがとう」と感謝されることにやりがいを感じていると聞いて、福祉の仕事に興味を持ちました。(福祉系希望2年)

 

★「地域連携型職業探究」を終えて・・・

 講師の方々のオーラが本当に凄いと思いました。仕事に対する情熱や誇り、地元愛が感じられ、生徒の皆さんは講話に聴き入っていましたね。一言も聞きもらすまいと、真剣にメモを取る姿、立派でした。今回の講話を通して、みんなは地元の方々に支えられ、応援していただいているのだと改めて感じました。

 今回出会った講師の方々のように、将来地域で活躍できることを目標に、今できることを精一杯頑張ろう。

 数年後はみんなが

 「私たちは、地域を支える人材になる!」

ことを目標に頑張ってください。