文理科

 

 生徒1人ひとりの進路実現を目指します。目標を達成するため、進路希望別授業や習熟度別授業を行い、個に応じた効果的な指導を行います。

文理科だより

令和四年度地域連携型職業探究

2022年7月13日 13時29分

 眩しい日差しが照りつけ、本格的な夏が到来しましたが、いかがお過ごしでしょうか。生徒たちは、1学期期末考査を終えても、暑さに負けずに学習に取り組んでいます。

 さて今回は、7月5日(火)に行われた「地域連携型職業探究」の様子を紹介します。今年度は、棚倉町を中心に、東白川郡内の12の事業所にご協力いただきました。進路希望別のグループごとに事業所へ訪問し、職業理解と現状把握、さらに各企業のSDGsへの取組を理解することを目標にご講話いただきました。

 

 各分野の様子や生徒の感想について紹介します。

 

◎図書館・歴史:棚倉町文化センター生涯学習課

*好奇心旺盛な人が向いていて、知識を持つことが大事で、事実からどうしてこうなった?と考えられるのが大切であることを知りました。学芸員は目立つ仕事ではないが、事実を確認して、自分の目で確かめ、文献等で調査をしているのは、好奇心だけでなく、仕事に対しての熱意だと感じました。(3年)

 

◎リハビリ・理美容:深谷クリニック

*re(再び)+habilis(適した)=リハビリ

再びその人らしい生活を取り戻し、豊かな人生を送ることができるように支援していくこと。今まではリハビリという一つの言葉でしか理解していませんでしたが、PT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)の3つに分かれていることを初めて知りました。

SDGs→ADL(日常生活動作)向上、QOL(生活の質)の向上に貢献している。(2年)

*私の祖母が貴院にお世話になっており、できなかった事がどんどんできるようになっていてすごいと感じています。できないことでも同じことを積み重ねていけばできることもあると感じました。(2年)

 

◎歯科助手:秋山歯科医院

*インターネットだけでは分からないことを知ることができました。仕事をする上で思ったよりも、体力や反射神経が必要であることに驚きました。英語が重要だとお聞きしたので、勉強を頑張りたいです。(2年)

 

◎情報:データアシスト

*経済発展と社会的問題は比例するため、PCを利用しての解決を目指しているが、依存という欠点もあることを知りました。(3年)

*Society5.0は現代社会の問題を解決するものであり、ビッグデータを活用し、より良い社会に貢献することを知りました。(1年)

 

 ◎保育:棚倉幼稚園

*毎年クラスによって個性があるので、何年やってもゴールがないということ、体力と健康第一で自分も子供の気持ちになって楽しむこと、という言葉が印象的でした。(3年)

*SDGs→人や物を大切にできるようにする。一人一人の良さを知らせて、友達と仲良くできるようにする。節電・節水・ごみの削減。食べ残しを減らす。(1年)

 

◎経済:白河信用金庫

*私は今までは信用金庫や銀行は同じものと考えていました。ですが、今回の講義でそれらの違いはもちろん、経済の仕組みやお金の流れ、業務内容などを詳しく知ることができ、私たちの疑問にも丁寧に答えていただけて、とても良い体験となりました。(3年)

*SDGs→地域の事業所の皆様や地域の多様な課題の解決をお手伝いすることで、持続的な地域経済の発展および産業の活性化に貢献している。地域の人々が安心して生活できる豊かで魅力ある持続可能な街づくりの実現に貢献している。(2年)

 

◎心理・医療事務・臨床:棚倉町社会福祉協議会

*社会福祉協議会は、社会福祉士だけでなく、介護支援員や保健師、看護師も必要だということを知りました。様々な職種の方々と連携することの大切さを学ぶ事ができました。(3年)

*社会に出たら、コミュニケーション能力が欠かせないのはもちろん、連携することが大事ということを知ることができました。(1年)

 

◎建築・デザイン・美術:藤田建設工業株式会社

*仕事をする上で大事にしなければならないことや大変なこと、それでも続けられるやりがいなどを聞いて、社会人の責任感や地域の人に貢献しようとする気持ちが伝わってきました。(2年)

*SDGs…地産地消。地元木材の活用し、木を育てる。「地域に根差す」企業→地域で活用し、地域に信頼され、地域の企業であることが、持続可能社会に必要。(2年)

 

◎理工:東白川郡森林組合

*職業やSDGsについて学ぶ事ができました。特に林業は、SDGsとの関わりがとても深く、10個の目標に通じていることに驚きました。(3年)

*私の祖父は、森林組合で働いている。祖父がどんな仕事をいているか全然知らなかったが、初めて知ることができ嬉しかったです。また、16年間塙町に住んでいるが、活用されていない森林がたくさんあることに驚きました。私が工学部に入り、日本の立地に合った機械を低コストで作れるようになったら、活用される森林も増えるのではないかと思いました。工学部に入るため惜しまず努力します。

SDGs【13.14.15】森林をきれいにし、持続的に河川を美しくする。/【7.11】木材を無駄なく使い、用材に向かない木材等をバイオマス発電に生かす。(2年)

 

◎スポーツ:近藤整骨院

*自分の進路に関わっている職場での講話だったので、良い刺激となり、モチベーションも上がった。普段はインターネットで情報を得ているが、実際に柔道整復師として働いている方々の声を聞くことができるのは、とても貴重だと思いました。SDGs→全ての人に平等に治療をしている。(3年)

*質疑応答をしているうちに、柔道整復師には様々な魅力があると思いました。将来、柔道整復師もいいな、と思いました。(1年)

 

◎農学:JA東西しらかわ共同組合

 

*農業の現状やSDGsについて学ぶ事ができました。中でもスマート農業という新しい技術ができていることを知り、とても勉強になりました。

SDGs【1】あらゆる貧困を終わらせる / 【3】あらゆる年齢のすべての人々の健康を保持する(2年)

 

 ◎看護:塙厚生病院(来校)

*輸血、糖尿病といった(専門の)資格を持つ看護師もいらっしゃることを初めて知りました。看護師になる上で、患者さんを思う気持ちや患者さんの思いを聞くことは、すごく大切だと思いました。将来は、正しい知識を持ち、患者さんを思う気持ちを忘れずに仕事をしたいと思いました。(3年)

 

「地域連携型職業探究」を終えて・・・

 講師の先生方の専門的で熱意溢れる講話、お心遣い…。改めて地元の方々に支えられていることを実感した一日でした。また、SDGsについても、私たちが思いつかないような観点で取り組まれていることに驚きました。それぞれの職業の特性を生かした取り組みについて知ることができ、大変勉強になりました。資料やスライド、講話内容等、ご丁寧に準備していただきありがとうございました。ご協力してくださった講師の方々をはじめ事業所の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

 私たち修明高校文理科生徒は、今回出会った方々のように、将来地域で活躍できることを目標に、精進する所存です。